ハキダメ記

読書録(主にキリスト教関連)

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「アウグスティヌス講話」山田晶著 を買った【その2】

本書は、アウグスティヌスの思想についての講話をまとめた本である。 今回取り上げた「創造と悪」という講話において、講師の山田氏はアウグスティヌスと道元の思想の類似性について熱弁している。 ふたりの共通点は「当事者性」にあるというのだが、それは…

「アウグスティヌス講話」山田晶著 を買った 【その1】

アウグスティヌスの『告白』は「ある女性」に捧げられた本だという。 その女性とは、アウグスティヌスと同棲生活をしていた人であったらしい。 ふたりは別れてしまうのであるが、アウグスティヌスは彼女に対する懺悔の気持ちもあって、『告白』を著したのだ…

「魔女狩り」森島恒雄著 を買った

「魔女狩り」という異常事態において、聖職者のような「エリート」が主導的であったのか、そうではなく「民衆」が主導的であったのかという問題。 本書は「エリート主導」論を採用しており、その様々なエピソードを語っている。 一方、ウィキペディアでは「…

「四つの愛」C・S・ルイス著 はこんな本だった

C・S・ルイスの言う「四つの愛」とは、「愛情」、「友情」、「恋愛」、「聖愛」のことである。 さらにルイスは、「愛の要素」として、「与える愛」、「求める愛」、「鑑賞的愛」の三つを挙げている。 そして、「人間の愛」は、大切なものであるに違いない…