ハキダメ記

読書録(主にキリスト教関連)

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「異端者の群れ」G・K・チェスタトン著 はこんな本だった【その8】「異教とロウズ・ディキンソン氏」

【ザックリとしたまとめ】「異教」は合理的で理性的な宗教である。そんな異教における徳は「正義」と「節制」。この二つの徳は己の「理性」と「誇り」を拠り所とする徳である。「異教」と「キリスト教」の違いはココにあって、「キリスト教」は己を拠り所と…

「異端者の群れ」G・K・チェスタトン著 はこんな本だった【その7】「サンダルと単純性について」

【ザックリとしたまとめ】ちまたに流行るのは「なにを食べたらいいか」とか「なにを着たらいいか」とか言ったことで人生をシンプルにしようとしている人たち。それにチェスタトンは反発する。キリスト教のシンプルさは「ただ神の国を求めること」の一点にあ…

「異端者の群れ」G・K・チェスタトン著 はこんな本だった【その6】「ジョージ・ムア氏の移り気」

【ザックリとしたまとめ】今回は「九 ジョージ・ムア氏の移り気」のまとめ。ムア氏はアイルランド出身の作家で、カトリクがメッチャ嫌いらしい。で、本章でチェスタトンはムア氏を俎上にあげ、その「傲慢」を批判しているのであるが、チェスタトンによれば、…