ハキダメ記

読書録(主にキリスト教関連)

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「ハタチになったら死のうと思ってた」中村淳彦著

【『ハタチになったら死のうと思ってた AV女優19人の告白』 中村淳彦著 ミリオン出版】の読後記。 「死んだ、死にたい、死のうと思った−−この連載は、なぜか死の話が多い。取材だけの話ではなく、AV業界は本当によく人が消えたり、死んだりする。間違いなく…

「私のロシア文学」渡辺京二著

【『私のロシア文学』 渡辺京二著 文春学藝ライブラリー雑30】の読後記。この本は、渡辺京二氏が、ロシア文学を講義形式で紹介していく、という趣の本である。 何でも渡辺氏は、十人ばかりの女性を前にして、しかもお寺で、これらのロシア文学談義を行ったと…

「自由からの逃走」エーリッヒ・フロム著 後編

【『自由からの逃走』 エーリッヒ・フロム著 日高六郎訳 東京創元社刊】の解説。【後編】は、「逃避のメカニズム」としての「権威主義的性格」を中心に解説していきます。フロムが言うには、彼らは「サド・マゾヒズム的人間」であり、互いの依存心から「共生…

「自由からの逃走」エーリッヒ・フロム著 前編

【『自由からの逃走』 エーリッヒ・フロム著 日高六郎訳 東京創元社刊】の解説。【前編】は、近代人が勝ち取った「自由」とはどういうものであったのかを解説していきます。フロムが言うには、この「自由」によって近代人は「不安」に取りつかれるようになっ…