ハキダメ記

読書録(主にキリスト教関連)

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「ユダヤ教の人間観 旧約聖書を読む」エーリッヒ・フロム著 その1

この本は「宗教なんて、なんかウサン臭いし、堅苦しそうだし、なんかイヤだわ、近寄りたくないわっ。......でも、人生に意義をもって生きていきたいわっ、ステキな目標をもって生きていきたいわっっっ!」という人むけの本だろう。ユダヤ教の人間観―旧約聖書…

「【中東大混迷を解く】シーア派とスンニ派」池内恵著

「イスラム教」というものを少しでも理解したくて買った本である。 著者の池内恵氏を知ったのは、渡辺京二氏の本、『さらば、政治よ 旅の仲間へ』(晶文社刊)によってである。 その本では、池内氏の『イスラム国の衝撃』が紹介されていた。たしかに、イスラ…

「トマス・アクィナス 理性と神秘」山本芳久著

「神学」の新書である。トマス神学の「入門書」としての位置づけである。 だが、その内容は相当に「濃ゆい」。 著者の山本氏は《序》で次のように述べている。 偉大な思想家の思索の全貌を薄く広く要約的に紹介するだけの「入門書」は、結局、何に対しても読…