ハキダメ記

読書録(主にキリスト教関連)

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「悪について」エーリッヒ・フロム著 はこんな本だった

本書において、著者のエーリッヒ・フロムは、悪の真髄を「衰退のシンドローム」と銘打ち、それはネクロフィリア(死への愛)、悪性のナルシシズム、近親相姦的共生の三要素から構成されていると述べている。 そしてこの「衰退のシンドローム」と対抗するもの…

「イスラム2.0」飯山陽著 を買った

本書は、「イスラム2.0」というSNS時代のイスラム教を分析した本である。 特に第七章の「イスラム教徒と共生するために」と題された章は、日本人がイスラム教徒と付き合う点で気をつけるべきことが「具体的」に記されているので、誰しも皆一読しておくべきだ…

「回勅 信仰の光」教皇フランシスコ著 はこんな本だった

現代社会では、「信仰」なるものは、弱者のすがるもの、科学的探求の邪魔ものとみなされている。 けれども、「自己中心」的な状態から解放されるためにも、またその他のためにも、「信仰」ってものは大切なのだよ、というのが本回勅の主張である。 個人的に…